ホームページを立ち上げてから早11年経ちました。
HPをリニューアルするについて過去のページを整理していたら
平成16年には煩悩と念珠についてこんな話を書いていました。
あれから9年になるのか~(^^)
色々な変化があったり、まだまだ成長していない自分がいたり・・・
そして現在の龍道の念珠はこうなっています。
仏側には緑色のインド翡翠(ひすい)、衆生側には赤色の瑪瑙(めのう)を使っています。
■9年前の投稿
・・・でも、お約束なので昨日の続きのお話が有るので少し語らないと・・・
108の本来の数字についてで有るが、大体検索して内容は分かって頂けたと思う。
そう、煩悩は本来108では無く約八万四千有るので有る。
その代表的な数が108で有り我々真言宗ではその108の半分の数(54)の煩悩を用いる。
我々はこの数珠の事を念珠(ネンジュ)と呼びます。
数珠の玉の数108は母珠(モシュと読んで数珠の頭の中心)を境にして左右54づつの領域に分かれる。
片側には煩悩の数、もう片側にはそれを打ち砕く法の数(54)になる。
つまり、代表的な54の煩悩をもう片一方の法の数(54)で打ち砕く為に数珠を摺るのである。
だから、我々は数珠の片側しか使わない。(他宗は派の方は違うかもしれないが・・・)
本来、数珠を摺(す)ると言う行為はこう言うことになる。
作法に於いて法を打ち砕く側には前もって数珠に加持(清め)を行う。
だから今、どちらを加持しているのか分かる必要が有るのです。
私は記憶力がそんなに良くないので加持している片側には赤い糸を縫いつけて有ります。
実際、行に集中している時はどちら側か分かる人はあまり居ないと思います。
これは私の尊敬する阿闍梨がそうしておられたのを真似たものです。
真言(しんごん)を唱え54の玉を加持していくのです。
片側の54の玉には途中7個目の後と21個目の後に小さな玉が有ります。
これは真言を数える時に指で玉を送って行き、その小さな玉に来た時に今何回目だという事が分かるのです。
又、数珠の裾には二房の小さな玉が五つづつ有り、これも数を数える為に有ります。
つまり数え方は、
(1)片側の54個を往復して108を数える。
(2)数え終わると裾の玉を一つずらす。
(1)、(2)の繰り返しで108の10倍で1080回の数が数えられるのです。